行動学会 MailNews (8) 23 February 2002  行動学会 MailNews は日本動物行動学会の会員向けに不定期に発行されるメー ルマガジンです。  今号は管理人の大塚が研修中のため、いつもと異なるアドレスからの送信にな っています。 ************************************************************    CONTENTS ・「応用動物行動学会設立シンポジュウム」の案内 ・\\\"Physiology and behaviour of wild and zoo animals\\\" Symposium in Berlin の案内 ・行動学会HPからニューズレターをPDFで読めるようになりました ・前号の訂正 ************************************************************  小山幸子さんから応用動物行動学会設立シンポジウムの案内を送っていただき ました。jeconetにも流れているということですので,すでに御存知の方もい ら っしゃると思いますが,以下の通りです。 「応用動物行動学会設立シンポジュウム」のご案内  「家畜行動に関する小集会」(以下、小集会とする)では、これまで畜産的利 用を 目的とした家畜の行動制御および行動を指標にした飼育環境や施設の整備 に関する討 議を主体とする活動を行ってまいりました。同時に、家畜で培った 応用動物行動学的 手法は多方面から注目され、家畜行動研究者は、人の心身症 研究、動物園動物の福祉 性評価および改善、伴侶動物の行動制御、療法利用動 物の行動管理等との連携が求め られ、それへの貢献も行ってまいりました。ま た近年では、野生動物による農作物や 家畜への加害の制御も家畜行動学の課題 となってきており、もはや小集会は単に家畜 に留まらず、種や利用目的を超え て議論を展開する場となるべきであるとの結論に達 しました。そこで「小集会」 を核に動物行動学を応用する様々な分野の研究者を結集 すべく、本小集会を発 展的に解消し、文末にある「設立趣意書」および「発起人」に より、新たに 「日本応用動物行動学会」を設立することといたしました。その第一歩 として 今回は以下のプログラムで「設立シンポジュウム」を開催いたします。このよ うな主旨に御賛同いただき、シンポジュウムおよび「日本応用動物行動学会」へ ぜひ とも参加していただくことをお願い申し上げます。 なお、畜産学会のHPに本シンポジュウムのプログラムがすでに掲載されており ます が、最終的なプログラムはこちらとなります。ご注意いただきますようお 願いしま す。また身近に興味をお持ちの方がおられましたら、本案内状を送付 いただければ幸 いです。 開催日時:2002年3月31日(日) 10:00-15:40 開催場所:日本獣医畜産大学(新館3階 312講義室) プログラム 10:00-10:10 オープニング アドレス 佐藤衆介(東北大学大学院農学研究科) 10:10-10:50 ヒツジ・ヤギ混成群の行動とそれを利用した家畜管理技術 安江健       (茨城大農学部) 10:50-11:30 伴侶動物の行動治療:現状と展望(教育・臨床・研究) 内田佳子       (酪農学園大学) 11:40-12:20 設立総会 13:30-14:10 野生動物と行動学 仲谷淳(近畿中国四国農研センター) 14:10-14:50 動物実験と動物福祉:心理的欲求への配慮 上野吉一(京都大霊長研) 14:50-15:30 動物の行動を展示する 小菅正夫氏(旭山動物園園長) 15:30-15:40 クロージング アドレス  羽山伸一(日本獣医畜産大学) 参加費 :無料ですが、準備の都合がありますのであらかじめ(3月18日まで) 出 席の連絡を下記の連絡先までお願いいたします。 連絡先:集治善博(新潟大学農学部附属フィールド科学教育研究センター村松ス テー ション)      e-mail: (Web公開用に省略) Fax: 0250-58-7046 以下が「設立趣意書」および発起人リストです。 「日本応用動物行動学会」設立趣意書  畜産にかかわる行動研究者は1984年「家畜行動に関する小集会」(以下、小集 会とする)という出入り自由の緩やかな組織を作り、毎年1〜2回のシンポジウム を国内外で企画し、行動研究の切磋琢磨と参集者間の親睦を図ってきた。これま でに実施してきた22回のシンポジウム内容は全て「日本家畜管理学会誌」に論文 化されており、組織の緩やかさとは対照的に内容の堅固さを誇ってきた。この小 集会の最大のフルーツは、行動の類別を体系化した世界的にも類のない「家畜行 動図説」(朝倉書店, 1995)の出版であろう。  小集会では、これまで畜産的利用を目的にウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、 ニワトリ等の行動制御および行動を指標にした飼育環境や施設の整備に関する討 議を行ってきた。同時に、家畜で培った応用動物行動学的手法は小集会設立当初 より多方面から注目され、家畜行動研究者は、人の心身症研究、動物園動物の福 祉性評価および改善、伴侶動物の行動制御、療法利用動物の行動管理等との連携 が求められ、それへの貢献も行ってきた。また近年では、野生動物による農作物 や家畜への加害の制御も家畜行動学の課題となってきており、その研究は過去2 回の小集会のテーマともなった。  以上の情勢を勘案した時、「小集会」を核に動物行動学を応用する様々な分野 の研究者を結集し、単に家畜に留まらず種や利用目的を超えて議論を展開するこ とは畜産的利用分野のみならず各分野での研究のさらなる切磋琢磨に通じると信 じ、ここに「日本応用動物行動学会」の設立を宣するものである。このような主 旨に御賛同いただき、「日本応用動物行動学会」へ参加していただくことをお願 い申し上げます。  以下に応用動物行動学会の目的を列記する。 1.ヒトと係わる動物である農用家畜・実験動物・伴侶動物・野生動物・展示動 物に関する応用的・基礎的行動研究の切磋琢磨を行い、同時に会員相互の親睦 を図る 2.シンポジウムや研究結果に関するフォーラム(一般講演会)の開催ならびに 学会誌や単行本の出版を通して、1項を実現する 3.国内外の関連学会、特に国際応用動物行動学会(International Society for Applied Ethology)と連携をとりながら活動する。 2002年2月1日 発起人 家畜行動に関する小集会世話人:近藤誠司(北大)・田中智夫(麻布大)・楠 瀬 良(JRA総研)・森田 茂(酪農大)・安江健(茨城大)・集治善博(新潟 大)・植 竹勝治(麻布大)・佐藤衆介(東北大) 家畜:山田明央(農水省)、井村毅(畜草研)、園田立信(宮崎大)、柏村文郎 (帯畜大)、岡本全弘(酪農大)、宮腰裕(北里大)、安部直重(玉川大)、松 井寛二(信州大)、谷田創(広島大)、中西良孝(鹿児島大)、長谷川信美 (宮崎大)、矢用健一(北海道農研) 伴侶動物:尾形庭子(どうぶつ行動クリニック・FAU)、内田佳子(酪農大) 野生動物:三浦慎吾(森林総研)、羽山伸一(日獣)、梶光一(道環研)、坪田 敏男(岐阜大)、鈴木正嗣(北大)、池田透(北大)、杉田昭栄(宇都宮大)、 織田銑一(名古屋大)、仲谷 淳(近中四農研セ)、 実験動物:友永雅巳(霊長研)、上野吉一(霊長研)、石井澄(名大)、松尾貴 司(淑徳大学) 展示動物:村田浩一(日大)、小菅正夫(旭山動物園) その他(芸能利用系・再野生化、遊牧):小山幸子(東大)、木村李花子(馬の 博物館)、菅 豊(東大東洋研) 計46名 ************************************************************ ・\\\"Physiology and behaviour of wild and zoo animals\\\" Symposium in Berlin のご案内  「Physiology and behaviour of wild and zoo animals」という国際シ ンポジウム(9/29-10/2, 2002, Berlin)が開かれます。  詳しくは、以下のウェブサイトをご覧下さい http://www.izw-berlin.de/de/veranstaltungen/index.html?symp-physiologie/physiologie.html~rechts ************************************************************ ・行動学会HPからニューズレターをPDFで読めるようになりました  http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/NL/NL39.pdf  既にお手元に届いているニューズレターの PDF 版が行動学会のウェブサイト にあります。印刷版と内容は同じですが、伊藤先生の踊りの写真が鮮明です。  事務局からアナウンスがありましたが、資源と費用の節約の観点から、ウェブ 上のニューズレターを読む事ができる方には印刷版の配送を停止することを考え ています。ご検討をお願いします。 ************************************************************ 訂正 MailNews(7) で IEC を4年に1回と書きましたが、2年に1回です。 それから,IECのCはCongressではなくて Conferenceが正式名称です。 お詫びして訂正します。 ************************************************************ 会員ページ集の公開と募集  URLは http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/MEM_HP.html です。  表紙 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/index.html の「会員ホームページ集」 をクリックしていいただいても結構です  ご協力いただいている皆様に感謝いたします。  他にもホームページをお持ちの会員の方は多いと思います。ご協力いただける 方は、氏名、HP の URL、所属、専門などの簡単な情報を添えて、大塚 <(Web公開用に省略)> まで、お知らせください。  ****** end of Japan Ethological Society MailNews (8) ****** 連絡先メールアドレス等はWeb公開用に省略しています。 お知りになりたい方は京都女子大学中田兼介まで(中田のメールアドレスはトップページにあります)