行動学会 MailNews (36) 30 August 2005 行動学会 MailNews は日本動物行動学会の会員向けに不定期に発行されるメールマガ ジンです。 *************************************************************           CONTENTS ・日本動物行動学会第24回大会のお知らせ   広木眞達(国際基督教大) ・第3回動物行動のデジタル映像コンテスト  MOMOプロジェクト ************************************************************* ・日本動物行動学会第24回大会のお知らせ 日本動物行動学会第24回大会が、2005年11月25日(金)〜27日(日)に、国際基 督教大学(東京都三鷹市)において開催されます。大会ではポスター発表を中心 として、映像記録の発表の場であるビデオ発表と、特定のテーマに関して集中し て討議するラウンドテーブル(他学会の小集会に相当)が行われます。また、公 開シンポジウム「行動生態学における候補遺伝子の活用」(詳細については後に 添付)を、11月26日の14:00-16:00に開催致 します。皆様ふるってご参加くださ い。 講演申込みの締め切りは、郵送の場合は9月8日(消印有効)、emailの場合は9月 9日になります。期限が近づいておりますので、ご注意ください。参加申し込み や大会の詳細に関しましては、大会ウェブサイト http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/meet24/ index.html をご参考ください。 公開シンポジウム 「行動生態学における候補遺伝子の活用」(参加無料) 行動形質の発現機構や、その形質が進化した過程を理解する上で、遺伝的基盤の 解明は欠かせません。そのため近年日本でも、行動-生活史形質を対象に量的遺 伝学的な解析が、様々な分類群で盛んに行われるようになりました。この際、モ デル生物で注目する行動形質の遺伝子が特定されている場合、野生動物で遺伝子 を探索する際に有用な候補遺伝子として利用できます。実際に、ショウジョウバ エでforagingに影響する遺伝子として発見されたPKGと相同な 遺伝子は、ミツバ チや線虫でもforagingに関する役割を担っていました。そこで、本シンポジウム では、行動生態学における候補遺伝子の活用の現状と展望を探るべく、行動遺伝 の専門家をお招きしてお話を伺うことにしました。 講演 1:高橋亮・権藤洋一 理化学研究所ゲノム科学総合研究センター個体遺伝情報   研究チーム 「モデル動物を用いた行動形質の遺伝解析とその野生集団への援用」 2:藤原 学 九州大学 大学院理学研究院生物科学部門分子遺伝学研究室 「個体の運動パターンをコントロールするcGMP依存性タンパク質キナーゼの働  きー線虫C.エレガンスを使った分子遺伝学的アプローチー」 司会:廣田忠雄(国際基督教大学教養学部理学科生物学教室) コメンテーター:宮竹貴久(岡山大学大学院環境学研究科環境生態学講座) &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 広木眞達(HIROKI, Masato) 国際基督教大学生物学教室加藤研究室 〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2 TEL 0422-33-3269 (加藤研究室) email address:(Web公開用に省略) &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ************************************************************************* ・第3回動物行動のデジタル映像コンテスト  日本動物行動学会の支援のもと、学会員有志で組織する「MOMOプロジェクト」が運 営する「動物行動の映像データベース」(http://www.momo-p.com/)では、動物行動の すぐれた映像を表彰するコンテストを昨年に引き続き、今年も開催します。  今回のテーマは「人里の動物」です。すでにエントリーの受付を開始しており、締 切は10月10日です。大賞受賞者には旅行券またはiPod miniのうちご希望の品を贈呈 します。さらに学術賞、映像賞、教育賞もご用意。ぜひこの機会に、皆さんがフィー ルドや実験室で撮りためた秘蔵の映像をデータベースに登録し、コンテストに挑戦し てください。  審査員による審査のほか、ウエブでの一般投票も行います(投票期間:2005年10月 11日から11月30日まで)。投票して下さった方にも抽選でプレゼントを差し上げます。 ぜひ、投票にもご参加ください。  詳しくは・・・こちらをご覧下さい↓ 「第3回動物行動のデジタル映像コンテスト」 http://www.momo-p.com/contest2006/ ●コンテストはプロ・アマチュアを問わず、どなたでも応募できます。 ●作品はQuickTimeで動画再生できるファイル形式(QuickTimeまたはMPEG形式)とし ます。WMV形式では応募できません。容量は100MBまでです。 ●作品は応募者自身が著作権を有するものに限ります。また、作品は教育・研究目的 に限り第三者が無償で二次利用(上映・複製・公衆送信など)できるものとします。 その他の条件は「動物行動の映像データベース」の利用規約に準じますので、応募前 に必ずご一読ください。 ●応募作品は「動物行動の映像データベース」に登録されます。 ●Hi8やVHSなどのアナログ映像やWMV形式の動画ファイルをQuickTime形式に変換する 方法は、コンテストサイトで紹介していますので参考にしてください。 ●登録方法やその他のご質問は<(Web公開用に省略)>までお気軽にお 尋ねください。 ======== ○動物行動の映像データベースとは? 動物の行動を収録したデジタル映像のオンラインデータベースです。2003年初めに立 ち上げ、ウエブで一般公開されています(http://www.momo-p.com/)。映像の登録は研 究者に限らず誰でもオンラインでできます。また映像の閲覧も無償で、教育・研究目 的であれば無償で二次利用もできます。日本動物行動学会誌 Journal of Ethologyは 本データベースに登録された映像を正式なFigureとして使うことを承認しています。 このデータベースは研究者の情報収集活動のみならず、一般の人々への学問の普及や 子供たちの理科教育への貢献も目指しています。 ************************************************************************* 一部で見られた不達について 原因ははっきりとはわかりませんが、To: undisclosed-recipients: として、 BCC で発送したものが、一部のサーバで SPAM と見なされた可能性があります。 達・不達について情報を提供いただいた皆様には、この場をお借りしてお礼申し 上げます。                                大塚公雄 ********** end of Japan Ethological Society MailNews (36) ************* 連絡先メールアドレス等はWeb公開用に省略しています。 お知りになりたい方は京都女子大学中田兼介まで(中田のメールアドレスはトップページにあります)