行動学会 MailNews (30) 11 December 2004 行動学会 MailNews は日本動物行動学会の会員向けに不定期に発行されるメールマガ ジンです。今号は盛りだくさんです。 *************************************************************           CONTENTS ・事務局からのお知らせ ・「認知科学」特集論文募集のお知らせ ・2005 動物行動のデジタル映像コンテストのお知らせ ・NEWSLETTER 45号発行のお知らせ ・会員異動 (新入会員、異動) ************************************************************* ・事務局からのお知らせ ●2005年度会費未納者には1月発行の雑誌は送られません。  会費は前納制です。2005年度会費未納者には、この1月発行の23巻1号は送られませ ん。会費納入状況は、Newsletterを冊子で受け取られている方は、冊子送付時の封筒 の宛名タッグ右下あるいは同封の振替用紙で 、Newsletterを onlineで購読されてい る方は、年内に送られる振替用紙でご確認下さい。[事務局] ***************************************************************** ・「認知科学」特集論文募集のお知らせ 名古屋工業大学の小田亮様から、以下のお知らせをいただきました。 ○「認知科学」特集論文募集のお知らせ 特集タイトル: 動物の認知(仮題) 予定: 12巻3号 (2005年9月発行) 担当編集者: 川合伸幸(名古屋大学) 平石 界(東京大学) ●特集 動物の認知 企画趣旨 日本認知科学会論文誌「認知科学」第12巻3号(2005年9月1日発行)では,『動物の 認知』というテーマで特集号を企画しております.つきましては,下記の内容に関連 した論文を会員・非会員から募集します(投稿原稿の著者のうち1人は会員であるか 入会手続き中である必要があります).  あるものを異なる角度から眺めることで,これまでに見えなかった姿が浮かび上が ることがあります.ヒトの認知機能を調べるために,ヒトを対象として実験や調査を 行う.しごくまともなやり方ですが,異なるアプローチで研究をすすめる領域もあり ます.そのひとつが,動物認知(比較認知)です.そこでは,動物の認知を研究する ことによって,ヒトの認知の独自性や,他の動物との共通性,またヒトの認知の進化 を解明しようと試みています.  この分野の研究は,近年新たな領域の研究者たちから注目されています.たとえば, 構成論的アプローチによってヒトを理解しようとするロボティクスや人工知能の研究 者は,かつては無条件にヒトに固有だと考えられていた高次の認知機能(言語や推論 ・思考など)が,ヒト以外の動物も萌芽的な形式で有していることに注目しています. さらに,ある種の動物が,学習や訓練によって言語理解などの非常に高度な認知を示 すことにも関心が寄せられています.すなわち,高次認知を獲得する動物の学習方法 や,その制約あるいは限界はどこにあるのか,またどの点でヒトと異なるのか,とい ったことは,ヒトの認知モデルを考える上で新たな視点を与えてくれると考えられま す.  一方で,動物はヒトとはまったく異なった方法で驚くほど複雑な問題を解決するこ ともあります.すべての動物は,その生活史に合わせた独自の進化を遂げ,それぞれ が特殊化した認知機能を持っています.  本特集では,そのような動物認知の多様性,認知の進化,ヒトの認知機能の動物モ デル,動物種間の比較研究,さまざまな動物の学習や記憶,などを取り扱った実験的 研究,さらに神経生理学的研究,行動生態学的研究を扱ったオリジナルな研究論文を 広く募集します.以下は本特集が歓迎するテーマの例ですが,これらに限定するもの ではありません.また,対象となる動物はほ乳類や鳥類に限定されません.無脊椎動 物も含め,さまざまな動物の研究を歓迎します. ・ 視覚認知 ・ さまざまな動物の学習・記憶およびそれらの発達 ・ 動物の概念の使用 ・ 動物のシンボルの使用,コミュニケーション ・ 推論,数概念の使用などの高次認知過程 ・ 歌学習とその神経機構 ・ 社会的認知 ・ 観察学習や模倣 ・ 自己認識・他個体認識 ・ 他個体の意図の理解や「心の理論」 ・ 生物知能の多様性 ・ 動物行動のシミュレーション ◆ 募集要項◆ 執筆を希望する方は以下の要領に従って,プロポーザルを提出してください. ● 期限 2005年1月31日(月)必着 ● 提出するものおよび提出先 1ページ目:タイトル, 著者の氏名・所属・連絡先  (住所,電話番号,Fax番号,E-mail アドレス) 2ページ目:目次案 3ページ目:アブストラクト  (日本語の場合は約400字,英語の場合は約200words程度) 4ページ目以降:書こうとしている論文の概要を,A4用紙3〜4枚程度の分量で,研 究の目的,用いた手法,結果と,それが動物の認知およびヒトの認知の解明にどのよ うな意味を持つかについて,明確にかつ初めて読む人にも理解できるようにまとめて 下さい.なお,フルペーパーを添付していただいても結構です.郵送の場合はハード コピーは3部郵送してください. ・ 郵送先:〒464-8601 名古屋市千種区不老町         名古屋大学情報科学研究科            川合伸幸 ・ 電子メール送付先:(Web公開用に省略) (\\\"Subject\\\"を\\\"12-3:proposal\\\"とし て下さい.) 提出していただいたプロポーザルは,プロポーザル査読委員会で査読を行います.そ の結果,本特集号の内容として適切とみなされたプロポーザルの提出者に執筆依頼を 行います.執筆依頼を受けた方は「認知科学」執筆要項に従って執筆していただくこ とになります. 論文の書式その他については,雑誌「認知科学」の執筆要項(下記 URL)を参照して 下さい. http://www.jcss.gr.jp/documents/manuscript.txt ● スケジュール 2005年1月31日 プロポーザル提出 2005年2月28日 プロポーザル査読結果報告および執筆依頼 2005年4月30日 論文(初稿)提出 2005年5月31日 論文査読結果報告 2005年7月01日 最終原稿提出 (事情により,若干の変更があるかもしれません.) なおご不明の点は,提出先に記したアドレスまでe-mailにてご照会ください. ***************************************************************** ・2005 動物行動のデジタル映像コンテストのお知らせ 帝京科学大学の藪田慎司様・長崎総合科学大学の繁宮悠介様から以下のお知らせをい ただきました ・2005 動物行動のデジタル映像コンテストのお知らせ  日本動物行動学会の支援のもと、学会員有志で組織する「MOMOプロジェクト」が運 営する「動物行動の映像データベース」(http://www.momo-p.com/)では、動物行動の すぐれた映像を表彰するコンテストを昨年に引き続き、今年も開催します。  今回のテーマは「ケンカ(闘争)」です。すでにエントリーの受付を開始しており、 締切は来年1月14日です。大賞受賞者にはデジカメ・iPod mini・旅行券(3万円分) のうちご希望の品を贈呈します。さらに準大賞、審査員特別賞もご用意。ぜひこの 機会に、皆さんがフィールドや実験室で撮りためた秘蔵の映像をデータベースに登 録し、コンテストに挑戦してください。  審査員には日高敏隆さん、海野和男さん、千石正一さんらを迎え、さらにウエブで の一般投票も行います(投票期間:2005年1月15日から3月14日まで)。今回は投票して 下さった方にもプレゼントがあります(抽選で5名様に図書券1000円分)。ぜひ、投票 にもご参加ください。  詳しくは・・・こちらをご覧下さい↓ 「2005動物行動のデジタル映像コンテスト」 http://www.momo-p.com/contest2005/ ●コンテストはプロ・アマチュアを問わず、どなたでも応募できます。 ●作品はQuickTimeで動画再生できるファイル形式(QuickTimeまたはMPEG形式)とし ます。WMV形式では応募できません。容量は100MBまでです。 ●作品は応募者自身が著作権を有するものに限ります。また、作品は教育・研究目的 に限り第三者が無償で二次利用(上映・複製・公衆送信など)できるものとします。 その他の条件は「動物行動の映像データベース」の利用規約に準じますので、応募前 に必ずご一読ください。 ●応募作品は「動物行動の映像データベース」に登録されます。 ●Hi8やVHSなどのアナログ映像やWMV形式の動画ファイルをQuickTime形式に変換する 方法は、コンテストサイトで紹介していますので参考にしてください。 ●登録方法やその他のご質問は<(Web公開用に省略)>までお気軽にお 尋ねください。 ************************************************************* ・NEWSLETTER 45号発行のお知らせ  和文誌 NEWSLETTER 44号 が発行されました。PDF 版が http://wwwsoc.nii.ac.jp/jes2/NL/NLindex.html からダウンロードできます。 内容は以下の通りです。 選挙結果報告 会長あいさつ 学会誌目次 学会誌和文抄録 国際学会参加報告 海外留学体験報告 会計報告 ***************************************************************** ・会員異動 (Web公開用に省略) ****** end of Japan Ethological Society MailNews (30) ********** 連絡先メールアドレス等はWeb公開用に省略しています。 お知りになりたい方は京都女子大学中田兼介まで(中田のメールアドレスはトップページにあります)