行動学会 MailNews (181) November 9 2015 行動学会 MailNews は日本動物行動学会の会員向けに不定期に発行されるメール マガジンです。 *************************************************************        CONTENTS ・行動生物学サイエンスカフェ2015−行動生物学への誘い− ************************************************************* 下記の通り、日本学術会議行動生物学分科会主催のサイエンスカフェを実施いた します。 記 「行動生物学サイエンスカフェ2015−行動生物学への誘い−」 日時:2015年11月22日(日) 17:00〜19:00 場所:東京大学駒場キャンパス3号館113教室 プログラム 第1部: 話題提供(各10分+質問5分)  司会:辻和希(琉球大学農学部教授) 岡ノ谷一夫(東京大学総合文化研究科教授) 「ペットになって歌が変わったジュウシマツ」 東南アジアの野鳥だったコシジロキンパラが日本に輸入されて250年。ペットと なってジュウシマツになりました。ジュウシマツの行動には、コシジロキンパラ と比べるといろいろな変化が生じています。人間の進化も、自己家畜化から説明 できる部分がありそうです。 小野正人(玉川大学農学部教授) 「香りの言葉で集団防衛−社会性ハチ類のスマート戦術」 天敵スズメバチを熱殺蜂球で撃退して巣を守るニホンミツバチ、巣に近づく物体 を敵とみなすや決死のスクランブル発進をかけるスズメバチ。社会性ハチ類の ワーカーが示す防衛行動は、利他行動の典型例です。その行動のリリーサーの一 つとして嗅覚信号は重要です。同じ化学物質が、状況によって異なる意味になる こともあり、まるで私たちの言葉のようです。彼らの統制のとれた戦術とそれを 制御する香りの言葉にまつわる話題を提供したいと思います。 明和政子(京都大学教育学研究科教授) 「心の誕生と進化の道すじをたどる」 人間らしい心とは?それは、いつ頃、どのように、そしてなぜ生まれてくるので しょうか?人間の心は身体と同じく当たり前のように成長すると思われがちです が、人間らしい心は他者との密な関係の築きなくしては芽ばえてきません。胎児 や乳児、人間にもっとも近縁なチンパンジーの心に目を向けることで見えてくる 人間らしい心の誕生、成長を支える環境について、ともに議論しましょう。 第2部: 各講演者を囲んでフリートーク(50分:途中で席の移動可) 参加費:500円(ドリンクとお菓子のセット) 定員:40名(先着順) 主催:日本学術会議行動生物学分科会 共催:日本動物心理学会、心の先端研究のための連携研究拠点構築(WISH) 東京大学こころの多様性と適応の統合的研究機構、東京大学進化認知科学研究セ ンター (文責:友永雅己) ****** end of Japan Ethological Society MailNews (181) **********