行動学会 MailNews (1) 25 June 1999       行動学会 MailNews (1) 25 June 1999  行動学会 MailNews 1号をお届けします。  ちょっと遅くなりましたが、昨年11月に決まった新役員の名簿、 11月に新会長のお膝元で開かれる第18回大会の案内、 ************************************************************ CONTENTS ・新役員名簿                   事務局 ・第18回大会案内                 大会事務局 ・小標本でのノンパラメトリックな検定について   粕谷英一 ・Web page 更新情報                管理人 ************************************************************  新役員名簿 1998年11月選出 会長   桑村哲生(中京大学) 副会長  粕谷英一(九州大学) 事務局長 今福道夫(京都大学) 運営委員  粕谷 英一(九州大学)     巌佐 庸 (九州大学) 上田 恵介(立教大学)     河田 雅圭(東北大学) 辻  和希(富山大学)     今福 道夫(京都大学) 佐倉 統 (横浜国立大学)   樋口 広芳(東京大学) 山村 則男(京都大学)     中嶋 康裕(宮城大学) 編集委員長     齋藤 裕 (北海道大学) 編集長補佐(幹事) 長谷川英祐(北海道大学) 編集委員 秋元 信一 (北海道大学)   浅見 崇比呂(信州大学) 藤田 剛  (東京大学)    長谷川寿一 (東京大学) 狩野 賢司 (東京学芸大学)  工藤 慎一 (鳴門教育大学) 斎藤 隆  (森林総合研究所) 正高 信男 (京都大学) 岡ノ谷一夫 (千葉大学)    大崎 直太 (京都大学) 高林 純示 (京都大学)    綿貫 豊  (北海道大学) 山内 淳  (長崎大学) ************************************************************  日本動物行動学会第18回大会案内   大会事務局 動物行動学会第18回大会は名古屋港水族館と中京大学の後援により、下記の要領で開 催されます。 ●会期  1999年11月19日(金)〜21日(日) ●会場  懇親会を水族館内で開催します! 多数ご参加ください。 1)中京大学名古屋キャンパス:研究発表・公開講演会・各種委員会  名古屋市昭和区八事本町101-2(地下鉄八事駅下車徒歩5分) ・JR名古屋駅より地下鉄東山線伏見駅乗り換え、鶴舞線八事駅下車(約30分) ・名古屋空港より名鉄バス西春駅下車、名鉄西春駅より直通で地下鉄鶴舞線八事駅  下車(約50分)  交通案内についてはホームページhttp://www.chukyo-u.ac.jpもご覧下さい。 2)名古屋港水族館:水族館見学・懇親会  名古屋市港区港町1-3(地下鉄名古屋港駅下車徒歩7分) ・中京大学から地下鉄八事駅より鶴舞線上前津駅乗り換え、名城線名古屋港駅下車  (約40分)  ホームページhttp://www.port-authority.minato.nagoya.jp/garden/aq-index.htm   ●日程  懇親会は初日です! ご注意ください。 11月19日(金)正午〜ポスター発表1、各種委員会(中京大学名古屋キャンパス)         名古屋港水族館見学、1800-2000懇親会(水族館内レストラン) 11月20日(土)ポスター発表1/2、総会、ラウンドテーブル  公開講演会「動物行動学からみた心の進化」(学会員以外にも公開します)   講師:日高敏隆(滋賀県立大)、長谷川真理子(専修大)、小川秀司(中京大)   コメンテーター:佐倉統(横浜国大)、長滝祥司(中京大)、伊藤嘉昭 11月21日(日)ポスター発表2、ビデオ/スライド発表、ラウンドテーブル ●宿泊など  宿泊、観光、交通案内などについては、名古屋観光コンベンションビューローのホ ームページhttp://www.u-net.city.nagoya.jp/ncvb/もご参照ください。 ●詳しい大会案内と参加・発表申込用紙は、『NEWSLWTTER』34号とともに6月末に送 付します。 ●大会事務局(問い合わせ先)  中京大学教養部 桑村哲生  Tel: 052-832-2151 (ex.6534), Fax: 052-835-7183  E-mail: (Web公開用に省略) または 小川秀司  Tel: 0565-45-0971 (ex.465), Fax: 0565-46-1298  E-mail: (Web公開用に省略) ************************************************************ 小標本でのノンパラメトリックな検定について   粕谷英一(九州大学) <(Web公開用に省略)>  統計ソフトを使って,小標本でのノンパラメトリックな検定をしたときには結 果を確認しましょう。有意確率(P 値)がまちがっていることがよくあります。  ノンパラメトリックな検定の有意確率は,それぞれの検定の検定統計量(たと えばMann-WhitneyのU 検定ならU )と標本数(サンプルサイズ)から求められま す。具体的な計算はやっかいなので,普通は,表が準備されており,統計の本の 巻末に付いています(Sokal&Rohlf のBiometryだと別冊になっています)。  しかし,サンプルサイズがある程度大きくなると,すべての場合について表を 準備するのは無理になります。また,サンプルサイズがある程度大きいときには, 検定統計量から計算できる値がパラメトリックな量(正規分布から計算されるも の,たとえばz とかカイ2 乗とかt とかF とか)に近い分布をとるので,そのこ とを利用してパラメトリックな分布と比べて検定しています。このやり方は,あ くまで近似ですが,大標本なら誤差はごくわずかなのでそうしているわけです。 大標本で使われているこのような近似的な有意確率の計算を”漸近的” (asymptotic)であるとよく言います。  パソコン用統計ソフトの多く(パソコン用に限ったことではないかもしれませ んが,それ以外については未確認です)では,小標本でもたいてい”漸近的”に 計算しています。しかも”漸近的”に計算していることはユ−ザ−には知らされ ないので,小標本では誤差が大きくなり,有意確率(P )の値として誤ったもの が出力されます。  対策としては,小標本のときは統計の本を引っ張り出して表を見て確認すれば それですみます。このとき,”漸近的”な計算に使われるパラメトリックな分布 と対応させるべき量(z など)は見ても意味がありません。もちろん,もともと の検定統計量(たとえばU など)を使って表で確認します。だいたいn >20なら 大標本としていいのですが(Mann-Whitneyならn =4 と10を両方越えていれば問 題ないとされている),迷ったときには統計の本を引っ張り出して表を使えばそ れですみます(表に載っていないくらい大きな標本数ならもちろん大標本です)。 これは統計ソフトによくあることのようで,Anim.Behav. (56:256-259 )にも 警告の短報が載っています。 ************************************************************ Web page 更新情報   MailNews/Web page 管理人 大塚公雄(東京医科歯科大学) ・大会案内を上記の内容に更新しました。(15 June) ・XXVI IEC (Bangalore, INDIA)のスケジュール掲載予定  Secretary General である、Prof. Dr. SHAKUNTHALA SRIDHARA のご厚意によ り、XXVI IEC のスケジュールを 日本動物行動学会の Web page で公開するこ とになりました。最終のスケジュールが決定したら管理人宛に mail していただ く手はずになっています。 ****** end of Japan Ethological Society MailNews (1) ****** 連絡先メールアドレス等はWeb公開用に省略しています。 お知りになりたい方は京都女子大学中田兼介まで(中田のメールアドレスはトップページにあります)