■ タイトル・企画者

「動物行動学とロボット工学のホットな出会い(Ethology meets robotics)」 辻 和希(琉球大学農学部)


■ 趣 旨

ロボットといえばヒトや動物をまねてデザインされたものがよくイメージされますが、実際、bio-inspired roboticsという分野では、生物のデザインからロボットの設計思想を探るべく、特に日本で活発に世界の最先端研究が行われています。ロボットを作るために動物を分析することは、当然ですが動物そのものの深い理解に繋がることになります。実際、動物行動学者が普段行っているのと似たような研究が「隣の世界」の工学分野でも進められていることは日本ではあまり知られていません。それどころか、今シンポで紹介するサイボーグカイコや粘菌ロボットのように、生物学者の常識的発想からは想像できないアプローチが行われ、生物学者が従来なし得なかったような生物学上の成果もあがっています。そこでこのシンポではロボット工学技術を借りた「生物の研究」を幾つか紹介します。一般の方には純粋に生物ロボットの研究風景を楽しんでいただき、行動学会会員にはロボット工学が動物行動学といかに相性ピッタリであるのか理解してもらえれば幸いです。


■ プログラム

1.はじめに 辻 和希 5分
2.「動物の適応的行動とロボット(仮題)」 浅間 一 (人工物工学研究センター) 30分
3.「ロボットで探る昆虫の感覚・脳・行動のしくみ(仮題) 」 神崎亮平 (東大先端研) 40分
4.「真正粘菌から探る大自由度を巧みに操るからくり(仮題)」 石黒章夫 (東北大システム工学) 40分


■ 日 時

11月27日(金)(16:30-19:00)


本シンポジウムは非学会員でも参加できます。興味のある方には是非お知らせ下さい。