Journal of Ethology

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Editor's Choice Award 2016(第3回Journal of Etholgy論文賞)が授与されました

2016年11月14日

Journal of Ethology 編集委員会は第34巻掲載論文のなかからEditor's Choice 2016を6論文選考し、その第一席をEditor's Choice Award 2016(第3回Journal of Etholgy論文賞)として、第35回新潟大会にて表彰しました。

Editor's Choice Award 2016(第3回Journal of Etholgy論文賞)受賞者、鈴木俊貴氏(左)、安井行雄編集長(右)とともに(於:新潟大学、2016年11月12日)。

Editor's Choice AwardおよびEditor's ChoiceはJournal of Ethologyに掲載された全ての論文が選考対象となります。編集委員会メンバーの投票により毎年6〜10論文ほどが選ばれ、これら全てに対して行動学会の費用(論文あたり2200ユーロ=約30万円)負担にてオープンアクセス権を付与します。Editor's Choiceの第一席である論文賞にはさらに大会にて賞状を授与します。オープンアクセスにより、これらの研究成果は広く世界に発信され、ダウンロード数と引用数の飛躍的増加が見込まれます。Journal of Ethologyは多くの皆さんの投稿をお待ちしています。

Journal of Ethology編集長 

安井行雄(香川大学農学部)

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闘争行動と求愛行動は同一!生物学の常識を破る新発見

2016.9.5 プレスリリース

日本動物行動学会誌 Journal of Ethology (編集長:安井行雄)はこのたび以下の総説を招待し掲載しました。本総説は行動学会の費用負担にてオープンアクセスとなっています。

Takeuchi, T. (2016). Agonistic display or courtship behavior? A review of contests over mating opportunity in butterflies, Journal of Ethology. DOI 10.1007/s10164-016-0487-3 by Tsuyoshi Takeuchi (Osaka Prefecture University)

概要

写真1「空中戦」を行う2匹のメスアカミドリシジミ

この総説(Takeuchi 2016)では、チョウの世界では闘争行動は求愛行動と同じだとする斬新な学説が展開される。チョウには、シジミチョウ科(写真1)、タテハチョウ科などで雄が配偶縄張りを巡って空中でお互いを追いかけ合う闘争(ときには数十分間も持続する)をする種がいることが知られている。これまでこの行動はゲーム理論の文脈(利害対立者間の闘争)で理解されていた。しかし、チョウには相手に物理的ダメージを与えることができる武器がない。相手に攻撃されるわけでもないのに、エネルギーを消耗する飛翔を続けることは、闘争としては自分から不利になる行動を選択していることになるため、ゲーム理論による解釈は根本的な問題を抱えていた。

最近の研究(Takeuchi et al. 2016)に依れば、縄張り争いをするチョウが、飛翔中の相手の雌雄を識別できているという証拠はこれまでに得られていない(地面や樹上に静止した相手を匂いなどで識別できるという証拠はあるが)。それを前提として最節約的に考えると、チョウの雄同士の縄張り争いは、実は相手が雌かもしれないので求愛目的でお互いを追い、お互いがそれを受け入れないために結果的に追いかけ合いが続いていることになる。この論理に基づけば、飛翔中の雄同士では闘争が成立するが、静止している雄同士では闘争は成立しないことになる。本総説において著者の竹内剛博士(写真2)が過去の研究を精査したところ、予測通り、配偶縄張りを巡る空中戦は行われるが、雌(蛹を含む)の周りに集まって静止した雄同士では闘争は行われていないことが分かった。

人間(研究者を含む)の常識はときに先入観となり動物の世界を誤解させる。観察事実と論理の積み重ねで到達した本総説は、野外に出れば誰にでも観察できるチョウの配偶競争を理解する新たな視点を与え、さらにその適用範囲がチョウを超えて他の動物に及ぶのかなど、今後の研究において重要な指針になるだろう。

引用文献

Takeuchi, T. Yabuta, S. Tsubaki, Y. (2016).The erroneous courtship hypothesis: do insects really engage in aerial wars of attrition, Biological Journal of the Linnean Society 118:970-981


写真2 著者 竹内 剛博士(大阪府立大学)

Editor's Choice Award 2015(第2回Journal of Etholgy論文賞)が授与されました

2015年11月24日

Journal of Ethology 編集委員会は第33巻掲載論文のなかからEditor's Choice 2015を6論文選考し、その第一席をEditor's Choice Award 2015(第2回Journal of Etholgy論文賞)として、第34回東京大会にて表彰しました。

Editor's Choice Award 2015(第2回Journal of Etholgy論文賞)受賞者、西海 望氏(左)、森 哲氏(右)、安井行雄編集長(中央)とともに(於:東京海洋大学、2015年11月21日)。

Editor's Choice AwardおよびEditor's ChoiceはJournal of Ethologyに掲載された全ての論文が選考対象となります。編集委員会メンバーの投票により毎年6〜10論文ほどが選ばれ、これら全てに対して行動学会の費用(論文あたり2200ユーロ=約30万円)負担にてオープンアクセス権を付与します。Editor's Choiceの第一席である論文賞にはさらに大会にて賞状を授与します。オープンアクセスにより、これらの研究成果は広く世界に発信され、ダウンロード数と引用数の飛躍的増加が見込まれます。Journal of Ethologyは多くの皆さんの投稿をお待ちしています。

Journal of Ethology編集長 

安井行雄(香川大学農学部)

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Editor's Choice Award 2014(第1回Journal of Etholgy論文賞)が授与されました

2014年11月5日

Journal of Ethology 編集委員会は第32巻掲載論文のなかからEditor's Choice 2014を6論文選考し、その第一席をEditor's Choice Award 2014(第1回Journal of Etholgy論文賞)として、第33回長崎大会にて表彰しました。

Editor's Choice Award 2014(第1回Journal of Etholgy論文賞)受賞者、兵働大輔氏(左)、日室千尋氏(右)、安井行雄編集長(中央)とともに(於:長崎大学、2014年11月2日)。共著者の藤崎憲治氏は授賞式を欠席されました。

Editor's Choice AwardおよびEditor's ChoiceはJournal of Ethologyに掲載された全ての論文が選考対象となります。編集委員会メンバーの投票により毎年6〜10論文ほどが選ばれ、これら全てに対して行動学会の費用(論文あたり2200ユーロ=約30万円)負担にてオープンアクセス権を付与します。Editor's Choiceの第一席である論文賞にはさらに大会にて賞状を授与します。オープンアクセスにより、これらの研究成果は広く世界に発信され、ダウンロード数と引用数の飛躍的増加が見込まれます。Journal of Ethologyは多くの皆さんの投稿をお待ちしています。

Journal of Ethology編集長 

安井行雄(香川大学農学部)

Editor's Choice Award 2014 Article - Enjoy Free Reading!

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